「人間の欲に最も柔軟な対応をする国」として有名なオランダは、大麻も売春も合法というのはとても有名な話です。今回はそんなオランダの売春の象徴ともいえる「飾り窓」について専門家の協力も仰ぎながらコラムとしてまとめました。2016/2/3加筆

高級デリヘル コラム

飾り窓から見るオランダの性風俗事情

紳士の皆さまのなかにも「性産業に寛大」な国としてご存知の方が多いであろうオランダ

  • 売春は16歳から合法
  • SEXミュージアムがあるほど、SEXに関してオープンな文化

という「風俗(性)業界のオープン度合い」で申し上げれば、オランダは間違いなく世界の中で1、2位を争えるほどの”先進国”と言えるでしょう。

今回のコラムでは、そんなオランダの風俗事情についてお話していきたいと思います。

オランダといえば「飾り窓」!

 icon-map-marker 飾り窓のシステム

オランダの首都、アムステルダムの一角にある飾り窓地区(レッド・ライト・ディストリクトエリア)は、オランダ当局によって「売春が認められている」地域です。

ピンクや紫などの妖艶なカラーでライトアップされた窓の向こうから、セクシーな格好をした女性(中にはNHもいるようです)が、窓越しに通りがけのお客様を誘惑してきます。
まるで格子越しに客引きをした、江戸・明治時代の吉原遊郭のようですね。

並んでいる女性の中から好みの女性を見つけたらその女性の前に陣取って交渉です。
サービスに齟齬がないようプレイ内容や料金についてここでしっかり女性と交渉しておくのがポイント。

  • 入れるだけ €30(4,200円程度)
  • ボディタッチ+フェラ+入れる €50(7,000円程度)

あたりが相場ではないでしょうか。
時間も交渉次第ですが、日本の風俗と比較すると極めて短時間のようです。

 

飾り窓を中から見てみよう

ちなみに、飾り窓の内部はどのようになっているのかを調べてみたところ、窓の内部は写真のようになっているそうです。

それぞれの女性の間には壁などが設けられていないようですから、女性特有の緊張感が伝わります。
「あの子にはお客様がついたのになんで私にはつかないのよ!」
そんな現実に直面したらちょっと辛いかも……

ちなみに窓が赤くライトアップされているのは、肌の皺・シミ・黒ずみを隠して女性を美しく見せるため。
「遠目から見たらすっごく綺麗なお姉さんだったのに、近くにいったら残念だった」
ということも少なからずあるのだとか。これも日本のライブチャットみたいですね。

飾り窓のプレイルームも大公開

飾り窓の奥にあるプレイルームはどうなっているのか……。
アムステルダムにある「飾り窓博物館」で写真を撮ってきたというブロガーさんに交渉し了承を得たうえで、プレイルームの再現写真を掲載させていただけることになりました。

妙に散らかった部屋にあまり新品とは言えない家具……。
でも女性らしくかわいいもの(グッズの色がピンクだったり、仕事に関係ないくまがいたり)を集めているところが、とてもリアルですね。

窓によって、値段も変わる?

飾り窓はメインの大通りにはもちろん裏道まで、さらに1階だけではなく2~3階にもあります。

大通りの1階にいればすぐに目につき交渉も円滑ですが「裏通りの2階」なんていったら最悪の場合”男性客に気づかれない”ので、窓の場所によって売春婦の売上も大きく変わります。
それに伴って賃料もやはり大通りの1階部分は最も高く(2~3万円/日)、裏道の上層階は安価(1万円/日)です。

あくまで推測の域ですが、原価がかかるため大通りに立つことができる女性は

  • それなりの売上や人気がある
  • サービス料金も裏通りの女性よりは高め

なのではないでしょうか。
実際に行ったことのあるかた、教えてください。

飾り窓を使いたいときはここをチェック

redlightdistrict

そんなシンプルなシステムのオランダの飾り窓ですが、使う前には長所や注意点は知っておきたいもの。
VIPデリヘル運営部が多くの記事を読んだうえで、日本の風俗と比較したメリットと注意点をまとめてみました。

飾り窓の魅力

    • 見るだけなら無料
      窓から積極的にセクシーなポーズでアプローチをするお姉さんを見る分には無料です。
      観光目的の”飾り窓ツアー”も開催されているので、”観光客”の立場でも楽しめます。
    • 性病、ぼったくりのリスクが低い
      国の管理下なので、女性の性病検査は必須。ぼったくりも厳しく取り締まられます。
      0とはいいきれないものの、他の海外風俗よりははるかに安全でしょう。
    • パネマジよ、さようなら
      タイのゴーゴーバーと同じく、実物を見たうえでの交渉ですから、日本でよくあるパネマジとも無縁です。
    • 値段も良心的
      1回7000円は日本では格安価格。
      しかも、どうやら値下げの交渉もやろうと思えばできるようなので、お財布にも優しいのです。

飾り窓の注意点

    • 女性の質はピンキリ
      オランダの飾り窓にいる女性は、あくまで「個人営業の売春婦」で、お店には所属していません。
      つまり、採用基準がないので、全員が金髪白人美女ではありません(人種・体型・性別もさまざま)
  • 売春10カ条は守るべし
    売春十箇条の全文。観光客向けなのか英語でも訳されている。 飾り窓でなくとも、これくらいのマナーは基本的に風俗を利用するときには守っておきたいものです。 画像引用元:something west diary管理人様より画像利用承諾を得て掲載させていただいております。
    売春十箇条の全文
    出典 http://wriv.blog.fc2.com/category7-1.html
    1. 窓を叩いたり唾を吐いたりしてはいけません
    2. 写真や動画は撮ってはいけません
    3. 相手の女性に敬意を持ちましょう
    4. カーテンの隙間から行為を覗いてはいけません
    5. ドアや窓の前に立ってはいけません(交渉する気もないのに)
    6. 飾り窓に遊びに来る時は、前払いをして、「何が許されて何が許されないのか
      (※どんなプレイをするのか)」を予め話し合いましょう
    7. ゴムなしSEXはだめです
    8. 清潔でいましょう(ちゃんと身なりを手入れして、酔っ払いはお断り)
    9. 脅しや強制が疑われる場合はここ(警察の番号)に連絡してください
    10. 侵入はだめですよ

とくに写真・動画については、知らずに撮影して唾をはかれてしまった日本人もいたようです。
売春婦も「女性」です。
モノとしてではなく女性として扱うというのは万国共通のルールなのではないでしょうか。

飾り窓と「人身売買」

humantraficck

ここまでオランダの飾り窓について比較的プラスな面をお話してまいりましたが、「安全」といわれる飾り窓にも負の側面があります。

それは、飾り窓にいる女性の75%はオランダ人ではなく、ロシアや東欧などの貧しい国々から半ば騙されてで連れてこられた女性だということです。

こちらの動画の最後に書かれているとおり、東欧やロシアの女性は
「オランダ(や西欧諸国)でダンサーが足りないから君に来てほしいんだ。」
と交際相手やスカウトマン(を装った人身売買組織)に連れてこられるそうなのです。

人身売買対策としてオランダ政府も「プロジェクト2012」を発動

飾り窓がこのような非合法的な人身売買の温床になっていることや、飾り窓付近の治安が悪化していることを受けて、オランダ政府も、「飾り窓を廃止はしないが減らす」動き(プロジェクト2012)を始めています

「人間の欲望には柔軟に対応する」と大麻や売春を世界に先駆け合法化したオランダですが、合法であるからこそ、一度取り締まりが始まると、摘発・淘汰はしやすいはずです。
自由の象徴に見える合法化も、裏を返せば「すべて国のコントロール下にある」状況なのですから……。

2015年4月には、飾り窓を一部閉鎖するという市の再開発計画に売春婦や売春婦を支持する人たち250名ほどが抗議するデモも行われました。

最盛期は500あった飾り窓も、現在では約115個が閉鎖に追い込まれたとのこと。
なお売春婦らは身元を隠すために多くの人が仮面をつけていたそうです。

【参考記事:売春婦らが「飾り窓」閉鎖に抗議、アムステルダム

人身売買を抑制するために、飾り窓を閉鎖するという動きについては賛否両論ありますが、風俗のポータルサイトであるVIPデリヘル運営部の見解としては、単純に「合法化・廃止」ではなくバランスががとわれる内容だと思っています。

合法化をしても裏で人身売買の温床となる、だからといって単純に飾り窓を閉鎖したとしてもおそらく治安がすぐによくなるわけでもなければ、人身売買組織はさらに闇に潜ってしまって摘発すること自体が難しくなるでしょう。
女性の立場からみても、強制的に働かされている女性がいる一方で、売春という行為をもってして生計を立てていかなければ身を立てていけない女性がいるのも確かなことなのです。

どうしたら「フェアな売春・買春」が実現できるのか、細かい取り組みをトライアンドエラーで探っていくのがベターなのではないでしょうか。
とにかく性産業に関して世界一の寛容さを持ったオランダのこれからの動きに目が離せません。

VIPデリヘルではオランダ以外の世界各国の風俗についても記事を執筆しております。
海外の風俗の記事はこちらから確認できますのでご関心のある方はお読みいただけたら幸いです。

この記事を書くにあたって

筆者はオランダに実際いったことはありませんが、一応ここまで形になった記事をかけたのは
知識や画像の面で多大なるご協力を賜りました

  • ごきぶりダンス管理人様
    4年前の記事ですがわかりやすく書かれています。
    また、麻薬についても言及されているので、ぜひお読みいただけましたら幸いです。
  • SAGLOG@NewYork管理人様
    ライトアップされている飾り窓ではなく白昼の飾り窓を撮影してくださっているという点でとても貴重でした。
    留学関連のブログなので、海外全般に関心のある方にとっては読みごたえがあるものだと思います。
  • something west diary管理人様
    飾り窓の内部・注意事項についての写真素材をご提供いただきました。
    SEXミュージアムについても写真付きで解説がなされておりますので、是非一読をおすすめします。

のお力によるところが大変大きかったです。心より感謝申し上げます。

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