風俗業界関係者の間では「チャンス」よりも「ピンチ」とささやかれる東京五輪。ですが紳士のみなさまをはじめとするユーザーにとっては実はチャンスなのも事実。なぜ東京五輪が“チャンス”なのか。その秘密を記事でご紹介いたします。

高級デリヘル コラム

東京オリンピックは、風俗ユーザーにとってはチャンス。

Olympic, Summer

国際イベントと風俗街の摘発はワンセット

熱狂のリオデジャネイロ五輪が閉幕し、ついに2020年には東京五輪。早くも日本じゅうが盛り上がっていますが、その裏側で“盛り下がる”業界があるのを紳士のみなさまはご存知でしょうか。
この“盛り下がる”業界の代表例が風俗業界です。実はオリンピックに限らず、「国際的なビッグイベント」と「風俗店の摘発」は常にワンセットで行われてきました。

代表例としては

  • 1990年「花の万博」、関西国際空港開港 → 大阪警察が街の浄化作戦を開始し、行政も条例改正。その結果、それまでキタ・ミナミに存在していた大阪のソープランドは全て閉店
  • 2002年に開催された日韓FIFAワールド → 石原慎太郎前東京都知事の歌舞伎町浄化作戦・中田宏元横浜市長による黄金町の一斉摘発
  • 2015年10月のケネディ国務長官の訪日 → 米子のソープランドの一時休業

などが挙げられます。規模の大小はあれど、「国際的行事」と「風俗店の摘発」は現在に至るまでほぼワンセットで行われているのです。

風俗の一斉摘発は「国のイメージ戦略」である。

おもてなし

では、なぜこの一見して全く関係のない「国際的なイベント」と「風俗店の摘発」はワンセットになっているのでしょうか。それは行政が「国際的なイベントをきっかけにして、日本の風紀を“世界基準”に整えよう」と試みるからです。
オリンピックや万博などの国際的なイベントの開催地になると、多くの国の人がその国の文化に関心を持ちます。現に日本においても、2020年開催予定の東京オリンピックをきっかけに日本に関心を持つ外国人が増えています。
行政としてはそんな外国人に対して「日本はいい国だ」というイメージを持ってもらいたいというのは至極当然のことでしょう。リオ五輪での“安倍マリオ”なり、日本文化のエキシビジョンもその一環です。
それと同時に彼らは「外国人に見せたくないもの(要は“悪い”もの)排除する」動きもしています。諸外国の例では、2008年の北京オリンピックにあたっては北京市が犬肉料理の提供を禁止するようにレストランに通知したことが話題となりました。国と業種こそ違いますが、東京五輪前の風俗店の摘発もこれと道理は全く同じです。

東京五輪で“危ない”のは違法店とソープランド

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ここまでは東京五輪のみならず「世界的なイベントが開催されると、国のイメージをよくするために“悪いもの”が一掃される」とお話しました。では、2020年の東京五輪では具体的に「どこのどういうお店」が摘発されるとみられているのでしょうか。ここでは高級デリヘル業界に10年以上携わっているVIPデリヘル運営部の見解をお話いたします。

2020年の東京オリンピックで摘発されるであろうお店の特徴は大きく

  • 風俗営業の届出書を出していない
  • 18歳未満(高校生を含む)の未成年のお嬢様が働いている
  • 本番行為を強要している
  • 外国人を不法に雇っている

の4つ。お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、この摘発条件は「通常時と全く同じ」です。つまり、イベント前に摘発される風俗店はあくまで違法店や詐欺店などの“悪質なお店”なのです。
警察や当局も常日頃からこういった悪質なお店の内偵や厳重注意を行っていますが、こういったお店はつぶれてもすぐにまた復活します。なので、国際イベントをきっかけに“街の浄化作戦”という名目で一気に摘発したいというのが本音のようです。
悪質なお店であることはもちろんですが、この特徴を踏まえると「外国人を雇っている(本来禁止されている)ヌキありのメンズエステ」も2020年に向けて摘発が進むのではないでしょうか。

ソープの未来は明るくない?

ここで察しのよい紳士のみなさまの中にはとある疑問が浮かんだ方もいらっしゃるでしょう。そう、「(本番行為が常習化している)ソープランドは摘発対象になるのかどうか」です。実はソープランドは“グレーゾーン”に存在します。

当たり前のように本番行為がサービスに組み込まれているかのようなソープランドですが、あくまでソープは名目上「特殊入浴場」であり「本番サービスをする場所」ではありません。

  1. お風呂に入りに来た男性が、お店(ソープランド)に入浴料を払います。
  2. その際に女性(この場合はソープ嬢)から“マッサージ”を受けるために、サービス料をお嬢様に支払います。
  3. 男性客とマッサージをしていた女性がたまたま恋に落ちてしまって、自由恋愛としてこういった行為をしています

このような“暗黙のシナリオ”の下成り立っているのがソープランドですから、先の大阪の花の万博や2020年の東京五輪のような国際イベントが開催されると、ソープランドはすぐさま目をつけられます。

日本一のソープ街として知られる吉原も、2020年の東京五輪で“浄化”されてしまう可能性の高い筆頭格です。
ソープランドの件数こそ日本全国の他の地域を圧倒していますが、

  • 近年のデリヘルブームにより客足が遠のいてしまって全盛期ほど経営的な体力を持っていないということ
  • 近隣にファミリー向けのマンションができたことから、周辺住民からもよく思われていないということ
  • “歴史ある歓楽街”なので、浄化作戦を行うための見せしめとして十分であること

を考えると、警察・行政側から見て大変「費用対効果がよい」場所なのです。

東京五輪は風俗業界にとって悪いことばかりじゃない

外国人観光客

ここまでは風俗店の摘発のような、マイナスの側面を主にご紹介してまいりましたが、世界的なイベントが開催されることは必ずしも悪いことばかりではありません。最後に、国際的なイベントが開催されることによるメリットを2つご紹介いたします。

1:良いお店だけが残る

先ほどもご紹介した通り、イベント前に摘発されるお店は多くの場合、違法行為や詐欺をしている悪質なお店です。
紳士のみなさまとしても、風俗店で働くお嬢様にしても、「安心して遊べる」「安心して働ける」お店だけが結果的に残るということはプラス以外の何者でもないでしょう。

2:外国人観光客を取り込める

こちらはどちらかというと紳士のみなさまというよりは風俗店側、あるいは国際的なイベントをきっかけに来日する外国人のメリットです。
2016年現在も日本の風俗は、「フェチに特化した様々な形態のお店があること」や「風俗嬢のおもてなし」が海外のお客様からも好評ではありますが、ルールの煩雑さ(基本的に海外の風俗は本番OKだが日本の風俗はNG)や、そもそもの言葉の障壁の高さから、「興味はあるけれど使いにくい」という声が多くありました。
しかし、東京オリンピックなどの国際的なイベントが開催されることで、外国人観光客が増えることによって、これから少なくない風俗店が外国人対応にのりだすのではないかといわれています。
日本の風俗文化を世界に発信できることや、外国人という新たなターゲットができることは、風俗店や外国人観光客にとって大いにプラスとなるのではないでしょうか。

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